報道: サードパーティー製Twitterアプリ禁止、日本でのTwitter Blue開始、ElonJet関係の凍結・他のSNSの誘導禁止→撤回、ツイート表示回数表示、 #TwitterFiles の5-16弾

Mastodon/news
概要

2022-12-14の「報道: Twitter Blue再開/人員整理/大規模凍結解除/サービス変更/Twitterファイル | GNU social JP」でTwitterの状況を紹介しました。その後の約1か月分の続報を紹介します。

テーマごとの概要は以下となります。

  • Mastodon: VTdon/me.dmの開始、MozillaのMastodon参入予告、ぬるかるの復帰、TwitterのMastodon公式アカウントの凍結・URL投稿禁止→撤回。
  • クライアント: Twitterのサードパーティー製アプリの禁止の利用規約改定。
  • 保安: 年末年始に障害。ハッカーからの個人情報流出。
  • Twitter Blue: 日本でのTwitter Blueの開始。
  • ElonJet: Mastodon公式アカウント、言及ジャーナリストの凍結・他のSNSへの誘導投稿禁止→撤回。イーロン・マスクのCEO退任意思。
  • 人事: 伝説のハッカーの辞職。各地で解雇の継続。
  • 機能: ニュースレター配信サービスRevueの終了、ツイート表示回数表示、銘柄ティッカーの検索画面での表示、おすすめ表示。
  • TwitterFiles:5-16弾の公表。トランプの凍結関係、政府機関からの圧力、製薬業界からの圧力。
  • その他: ジャック・ドーシーのSNS3原則、広告出稿減少。
Mastodon
情報源

2022-12-13に以下の投稿で、VtuberのテーマサーバーのVTdonの開始が告知されていました。

今までありそうでなかったテーマのサーバーでした。2023-01-01には 「VTuber星こにあ運営。VTuber特化型マストドンインスタンス『VTdon』2023/1/1ローンチ。|VTdonのプレスリリース」でプレスリリースもありました。

2022-12-17頃に、Elon Jetという、イーロン・マスク自家用飛行機の航空経路をリアルタイムで投稿するアカウントが身の危険を脅かすことのことで、Twitterのポリシーを変更し、ElonJetのアカウントの凍結や、言及したジャーナリスト・TwitterのMastodon公式アカウントが凍結され、Twitter上でのMastodonのURLによる誘導禁止などがなされて大きな騒動になっていました。

結局、凍結やURLの禁止も解除され収まりましたが、Mastodonは今回の騒動を受け、Twitterを批判する声明を出しました。ただ、Mastodonは凍結されるのをわかってやった確信犯の可能性が高く、Twitterのルール違反の自業自得であり、手口が汚いもので、Mastodonの闇や信頼性を損なうようなものだったと感じました。以下がこれに対する私の所感です。

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ぐぬ管 (GNU social JP管理人)|gnusocialjp@gnusocial.jp|2022-12-20T12:16:27.000Z
Mastodon公式サイトで先日の公式アカウント凍結とURL投稿禁止の声明がありました。 凍結は違反行為助長の罰なので自業自得です。反省どころか煽り投稿もあり性格悪く思います。
Twitter suspends Mastodon account, prevents sharing links
On Dec 16, Twitter suspended our @joinmastodon account after we shared a link to the newly registered Mastodon account of @ElonJet, an account that broadcasts p...
https://twitter.com/joinmastodon/status/1604623830189838337

2022-12-18には、2017年4月にmstdn.jpを開始してかつての時の人だったぬるかるがMastodonへの復帰を告知していました。

2週間だけお試しという話でしたが、その後も継続しているので、恒久的な運用になるのかもしれません。

その他に、以下のような話題がありました。

  • Mozillaによる2023年初頭にMastodonの開始予告。
  • Mastodonのアクティブユーザー数250万人到達。
  • Mastodon著者Eugen Rochkoの取材。
  • 電子出版媒体MediumのMastodonサーバー開始。

DMCA関係の話は、大事に感じたので、メモだけしてどこかで整理して紹介したいと思います。

クライアント
情報源

2023-01-13頃からTwitterのサードパーティー製アプリの機能不全が各地で報告されていました。

少し遅れた翌週の2023-01-18 Wedに開発公式アカウントからAPIルール変更の告知がありました。

「Twitterは古くからあるAPIルールを施行しています。その結果、一部のアプリで動作に問題が生じている可能性があります」とのことです。

その後、2023-01-19に開発者規約 (Developer Agreement) がこっそり更新されていました。この更新以前の規約は2022-10-10更新です。クライアントアプリの禁止に該当する箇所を以下に抜粋します。

Developer Agreement
Effective: January 19, 2023

II. Restrictions on Use of Licensed Materials
A. Reverse Engineering and other Restrictions. You will not or attempt to (and will not allow others to) a) reverse engineer, decompile, disassemble or translate the Twitter API, or otherwise attempt to derive source code, trade secrets or know-how in or underlying any Twitter API or any portion thereof; b) interfere with, modify, disrupt or disable features or functionality of the Twitter API, including, without limitation, any such mechanism used to restrict or control the functionality, or defeat, avoid, bypass, remove, deactivate or otherwise circumvent any software protection or monitoring mechanisms of the Twitter API; c) use or access the Licensed Materials to create or attempt to create a substitute or similar service or product to the Twitter Applications; d) sell, rent, lease, sublicense, distribute, redistribute, syndicate, create derivative works of, assign or otherwise transfer or provide access to, in whole or in part, the Licensed Material to any third party except as expressly permitted herein;
Developer Agreement – Twitter Developers | Twitter Developer Platform

このcの条項が「c) ライセンス対象物を使用またはアクセスして、Twitter アプリケーションの代替または類似のサービスまたは製品を作成または作成しようとすること。」となっており、クライアントアプリの禁止となったようです。

禁止になったのはクライアントアプリのみで、APIの利用は問題ありませんでした。これを受けて、多くのサードパーティー製アプリの著者や利用者から反響がありました。以下の反響が個人的には印象的でした。

サードパーティー製アプリ、広告を排除して、アプリの利用料金を著者がとることもでき、Twitterとしてはあまりうま味はありません。拡大期であれば、ユーザー数増加のために寛容な対応で許容していたのかもしれませんが、財務的に厳しい今は止むを得ないのかもしれません。

保安
情報源

12月の末にアクセス障害がありました。その後、2023-01-05頃にはハッカーによるTwitterアカウントの個人情報流出の報道がありました。

当初は、Twitter APIの脆弱性を悪用して取得されたとのことでしたが、Twitter社の主張では

今回の流出騒動の発端は、2022年1月に発覚した「メールアドレスや電話番号をTwitterのシステムに入力すると、それにリンクされたTwitter IDを取得できる」という不具合です。このTwitter APIの脆弱性は、報告後速やかに修正されたものの、修正前に540万人分のデータが流出したことが8月に報道されました。その後、11月にも540万件、12月には4億件、2023年1月には2億件の流出の報道がありました。

8月と11月は同じデータ (Twitter APIの脆弱性) であることが確認されたものの、残りの4億と2億は別の理由で、2憶件のでーたは4億から重複を除外したもので、本質的に同じデータとのことでした。また、これらのデータからはパスワードやパスワード侵害につながる可能性のあるものはないとのことでした。

パスワードに関するものはないということなので、ユーザー側では特に対応はいらなさそうです。

Twitter Blue
情報源

欧米限定で展開されていたTwitter Blueが2023-01-11から日本でもWeb版が開始 (月980円) となりました (About Twitter Blue)。2023-01-20ではAndroidとiOSでもTwitter Blueが開始 (月1380円) になりました。

また、Web版は日本円だと1480円お得になる年間プラン (年10280円) が登場しました。

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ぐぬ管 (GNU social JP管理人)|gnusocialjp@gnusocial.jp|2023-01-18T04:57:49.000Z
有料アカウントは機能というよりはブランドですね。安い時計も高級時計も時刻の把握は可能ですが、値段が違います。 半日でTwitter Blue機能を使わなくなった4つの理由 – ITmedia NEWS – https://www.itmedia.co.jp/news/spv/2301/17/news160.html

ただ、Twitter Blueの機能はなくても問題ないものなので、どちらかというと有名人・インフルエンサーなどのブランド維持が主な用途になりそうです。

その他、Twitter Blueでは表示される広告が半減するだけで、広告がなくなるわけではありません。この点については、今後数週間程度でより高額だが広告が0になる購読サービスを検討しているそうです。

サードパーティー製アプリの排除はこれへの導線だったのかもしれません。

Elon Jet
情報源

Mastodonの節でもとりあげたElon Jetの件を発端とした話題がいくつかあったのでこちらで紹介します。

まず、Elon Jetの件は投票の結果を受けて、一時凍結したジャーナリスト類のアカウントを解除しました。これと合わせて極右アカウントなども大量解放したようでした。肝心のElonJetは24時間後遅れのアカウントとなって復活しました。

Elon Jetの件を受けて、他のSNSへの宣伝・誘導を行うアカウントや投稿を禁止するようなポリシーを一瞬改定しましたが、即撤回しました。ポリシーの改定理由としては、本質的にスパムと同じというのは納得できるものでした。

その直後に、イーロン・マスクが他のSNSの宣伝禁止ポリシーの是非のアンケートを取ったところ、NOが過半数となりました。

また、今回のやや大きめの騒動を受けてか、イーロン・マスクのCEO辞任可否のアンケートを取りました。結果は、辞任賛成が過半数でした。ただ、この結果については、ボットによるもので、投票権は有料会員に限定すべきという意見もありました。実際に、投票ボットで操作可能とのことで、投票権の有料会員限定化は妥当かもしれません。

また、辞任賛成の結果を受けて、適任者が見つかれば辞任して、ソフトウェアとサーバーチームの責任者に専念すると表明しました。元々、技術者のイーロン・マスクなので、技術に専門するのが適しているのかもしれません。

人事
情報源

人事整理は落ち着いたと思っていましたが、いくつかぽつぽつとありました。大量解雇による財務状況改善は半年から1年ほど経過しないと効果が出ないので、当分は継続するのかもしれません。

機能
情報源

Twitterの機能についていくつか変更がありました。

まず、ニュースレター配信サービスのRevueが2023-01-18で終了しました。

2022-12-23には投稿の表示回数が表示されるようになりました。

今まで、再投稿やいいねの数が、投稿の影響力の指標でしたが、今後はこれらに加えて表示回数も参考指標になりそうです。

2023-12-23には、マイナーな機能追加として、検索時に$ティッカーを入力することで、[話題のツイート] にチャートが表示されるようになりました。

その他、2023-01-11からこれまでホーム画面の右上の☆マークで切替できた「おすすめ」と「フォロー中」が、タブ切替になり、デフォルトが「おすすめ」固定になりました。

☆マークのときは、前回設定が維持されていたのですが、今後は自分でタブを切り替える必要があり、やや改悪かもしれません。

ただ、次回の更新時には前回設定維持に戻るそうです。その他、「おすすめ」に外国の投稿も翻訳して表示することを予告しました。

TwitterFiles
情報源

12月紹介時で登場したTwitterFilesの続報 がありました。5-16弾が公開されました。

5-6はGIGAZINEでは紹介されていませんでした。機械翻訳を参考に概要を紹介します。

2022-12-13に第5弾。トランプのTwitterからの排除について。元々トランプの追放にはTwitterは抵抗していた。しかし、襲撃事件の2021-01-06以後に圧力が高まった。追放反対派もいたが少数派で、多数派もっと早く禁止すべきだったと憤慨していた。300人以上のTwitter社員が署名したトランプ禁止令のJack Drsey CEO宛ての公開書簡の提出もあった。しかし、ツイートの評価担当スタッフはトランプがポリシーに違反していない (テロリストを扇動していない) と結論付けた。トランプの禁止可否の判断にあたっては、過去の他国の要人への対応が参考になる。やや過激のものもあったが、アカウントの禁止はなかった。しかし、結局永久凍結がなされた。

2022-12-17に第6弾。TwitterがFBIの子会社のようなものという内容。TwitterとFBIの接触は子会社のように常習的でした。2016年のトランプが当選した大統領選挙をきっかけに、FBIにSNSに特化した対策チームができた。FBIやDHSのような機関が、問題投稿を複数のエントリーポイントを経由して、Twitterに定期的に送信して、事前にフラグを立てて検閲していた。このフラグ立ては、機関内部で行っているのか、外注しているのかは不明。

2022-12-20に第7弾。FBIとバイデンの関係の話。バイデンに関するリーク情報が公開される前後に、公開しようとするメディア企業の代表者や幹部を狙って組織的に信用を落とそうとしたり、圧力をかけて拡散を制限した。

2022-12-21に第8弾。Twitterの米国国防省の秘密オンラインPsyOp作戦支援の話。Twitterは何年も前から政府によるプラットフォーム操作・プロパガンダ (特定思想の偏向報道) の阻止を掲げていた。しかし、裏でオンライン心理影響作戦を承認し保護していた。ペンタゴンのプロパガンダ用アカウントを黙認してきた。

2022-12-25に第9弾。Twitterと他の政府機関の話。先日FBIとの関りを紹介したが、FBI以外にも政府機関が存在する。FBIの他、国務省、ペンタゴン、CIA、FITFなど。

2022-12-27に第10弾。COVID論争の不正操作の話。米国政府の政策に不都合な情報を検閲し、同意しない医師や専門家の信用を落とすことで実施した。

2023-01-04に第11弾。Twitterの情報機関の受け入れ方法の話。Twitter上のロシア起源と思われるアカウントとその対応についての話で、公開の場では独自の判断でコンテンツを削除したと発表したものの、実は非公開の場では米国情報機関がサイバー工作を行う国家支援組織と認定したものを排除する方針を決めたからだった。

2023-01-04に第12弾。TwitterとFBIの腹心という話。2020年までTwitterは公的機関や民間機関が自分たちを迂回して疑わしいアカウントのリストを直接メディアに流すという問題に悩まされていた。国務省の新興分析・情報部門であるGlobal Engagement Center(GEC) がTwitterに関する問題についてレポートをマスコミに公表した。その後、あらゆる政府機関から、Twitterに要請が届きエスカレートしていった。

2023-01-10に第13弾。コロナワクチンの製造者のPfizerからの圧力の話。

2023-01-13に14弾。ロシアのボットやデマの話。民主党がトランプやロシアの捜査の欠陥に関する報告書を、ロシアのボットやトロールによって後押しされたと非難したが、実際はTwitterにロシアの影響力を示す証拠が見つからなかった。

2023-01-14に15弾 (補足)。アダム・シフからの禁止要請・検閲工作の話。下院民主党のスタッフ、アダム・シフがかなりの頻度でTwitterに投稿の削除要請をしていた。

2023-01-17に16弾。製薬業界によるSNSへの干渉の話。

2023-01-20にはFacebookFilesの1弾。

この1か月で大量のTwitter Filesが公開されました。内容の確認が疲れます。

その他
情報源

Twitter Filesでドナルド・トランプ関係の暴露があった直後に、創業者で当時のCEOのジャック・ドーシーがビジネスとしては正解だが社会的にはミスだったと表明しました。また、ドーシーが理想とするSNSは以下の3原則があり、Twitterは過去も現在もこれを満たせていないとのことです。

  1. ソーシャルメディアは企業や政府の管理に対して回復力を持つべし
  2. コンテンツを削除できるのはコンテンツの作成者のみであるべし
  3. モデレーションは、アルゴリズムの選択によって最適に実装されるべし

その他に、Twitterの広告出稿が大幅に減少しているとの報道もありました。

結論

Twitterの報道の続報でした。2023年に少しは落ち着くかなと思いましたが、全然落ち着く気配はなく、日々新しい情報が話題になっています。

Mastodon公式アカウントの凍結、URL禁止はかなり話題になりましたが、結局撤回されたので今となっては何もなかったも同然です。

具体的な影響があって印象的だったのは以下3点の報道でした。

  • Twitter Blueの日本開始
  • サードパーティー製アプリの禁止
  • 表示回数の表示

その他では、TwitterFilesの続報が大量にあり、民間企業も政府などの外部からの圧力があってたいへんなのだと思いました。

寮が多くて、情報を確認して整理するのはたいへんですが、重要で有益な情報もありますので、落ち着くまでは月1くらいのペースで様子を監視・紹介したいと思います。

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