概要
「改版: Pleroma v2.5.3/v2.5.4 | 最近の脆弱性修正の連続はMyFreeCamsのための機能が原因? | GNU social JP」に続くPleromaの続報です。
2023-10-16 Monに「We got a grant from NLNet!」のPleromaの公式ブログの投稿があったので紹介します。NLNetというEUの団体から助成金を受け取ったとの発表です。
以下の投稿で告知されていました。
World Collider|hj@post.ebin.clubNew blog post on pleroma.social
We got a NLNet grant
https://pleroma.social/blog/2023/10/16/nlnet-grant/
助成金の観点だと「支援: SoapboxのNostr版Mastodonの新プロジェクトDittoへのOpenSatsからの助成金 | GNU social JP」に続く報道です。
内容
HJです。Pleroma開発者のほとんどは仕事や学校などの兼業の開発者であり、週末はリラックスして過ごしたいと考えるため、開発が停滞しています。個人的にはPleromaにフルタイムで取り組みたいと思っていますが、お金が足りません。NLNetが多数の分散SNSのプロジェクトを支援していることを知り、開発コミュニティーの助言を受け、申請を送信しました。数か月と大量の書類作成の後、承認を得られました。
「NLnet; Pleroma」です。私たちには資金提供者についての不透明な歴史があるので、Q&Aで説明します。
# | Q | A |
---|---|---|
1 | 買収なのか? | いいえ。プロジェクトの方向性はコミュニティーの決定次第。 |
2 | いくら? | 1年で約3万 EUR (約450万JPY)。 |
3 | 配布方法は? | タスク・課題を完了したらお金を受け取るという契約。 |
4 | 報奨金のようなもの? | いいえ。報酬を受け取れるのは名簿リスト掲載者のみ。名簿には追加可能だが、本名と住所が必要。これは訴訟対策。NLNetが自分で受け取っていないかの確認用。 |
5 | 課題とは?NLNetが指図するのか? | いいえ。課題は我々自身で定義され、小さなマイルストーンに分割。NLNetの代表によると、慈善活動なので、NLNetが要求することができないし、要求するつもりもない。ただ、提案したり試すことはする。タスクを期限内に完了できなければ、贈呈がなくなる。ただし、期限延長はありえる。 |
6 | 課題の中身は? | 順不同で以下。
|
7 | 名簿掲載者は? | HJ/tusooa/lanodan。HJは全体のマネージャー。支払の承認やリストの追加の承認を行う。 |
8 | タスクと担当は決まっているか? | いいえ。修正可能。 |
9 | これらが現在の課題の全てか? | いいえ。バグ修正はある。家賃をカバーするため毎月少額の給料を支給して、貢献させたいが、うまくいかない (これが当初の助成金の見積もり)。 |
10 | 助成金があるなら寄付を止めていいか? | あなた次第。寄付や支援はいつでも歓迎だが、強制ではない。 |
これは透明性を高めるための概要で、詳細はチーム間コミュニケーション (IRC/gitlab) で行う。質問がある場合、HJ (Ebin Club Shitpost Central、シグセグV) に連絡してほしい。
結論
PleromaへのNLNetの助成金でした。NLNetの助成金の内容や条件がわかって個人的に参考になりました。ただ、助成金といっても、ミッション達成型で条件付きです。
今回の発表で、現在のPleromaの主な開発者と、財政状況がわかりました。Pleromaはボランティア開発者に依存していて、財務的には独立できていないようです。
開発リーダーに資金繰りの案がないならジリ貧です。無理です。そういう意味で、センターピンの理解できている私がGNU socialにいてよかったと思います。
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