昨日「話題: ガーシーSNSのGAAC2でのロゴとアプリの公募はコミュニティーとしての動きの始まり? | GNU social JP」を投稿したばかりですが、GAAC2の連合廃止・クローズドサーバー移行の続報が入ったので取り上げます。
経緯
2022-07-23 SatにGAAC2の管理者である高橋理洋が以下を投稿しました。
お知らせ
— 高橋理洋 (@fc2inc) July 23, 2022
GAAC2 FREESPEECHは、連合機能を廃止致します。
ご了承下さい。ダウンタイムは発生しない予定です。
– 日時
2022年07月24日 日本時間15時00分
– 影響
— 他のmastodonインスタンスのユーザーをリモートフォローできなくなります。
— 他のmastodonインスタンスの投稿が見れなくなります。
本日2022-07-24 Sun 15:00にMastodonの連合機能を廃止し、クローズドサーバーに移行するようです。2022-07-13の参議院選挙直後にGAAC2が設置されてから、12日目での出来事でした。
連合機能を廃止するというのが、他の分散SNSサーバーとの通信を停止するという意味であり、これにより他のサーバーとGAAC2とで、フォローや投稿のやりとりの一切ができなくなります。そのほか、これまではURLからGAAC2の個別ユーザーの投稿を閲覧できていましたが、登録者のみが閲覧可能になります。
GAAC2のユーザーのみで完結するクローズドサーバーになります。今後GAAC2で発信される情報の閲覧には、GAAC2へのアカウント登録が必須となります。
サーバーを廃止するわけではなく、現在も一般登録を受け付けていますので、アカウントを作成してログインしたり、アカウントを切り替えることで併用はできます。
考察
今回の連合廃止は、「話題: ガーシーSNSのGAAC2で分散SNSブーム再燃なるか? | GNU social JP」でも言及を取り上げていましたが、運営費の節約や、今後動画配信と組み合わせた有料オンラインサロン転向への準備と思われます。
連合を廃止することで、外部の他のサーバーとの通信がなくなり、サーバーへの負荷は軽減されます。また、分散SNSには興味がなく、ガーシーやNHK党などを目的に集まったユーザーが混乱しなくて済むでしょう。
分散SNSの各種のソフトウェアは、クローズド運用も可能になっています。企業や団体、会員限定の交流サービスとしての利用は用途として問題ありません。「SNSでのテーマアカウントのススメ | GNU social JP」で取り上げましたが、SNSの運用としては、テーマアカウント・テーマサーバーというのは効果的な運用方法であり、オンラインサロンなどビジネス用途では特に有力な用途です。逆に、分散SNSとしての運用でのビジネス上の勝者は不在の印象があります。
そのため、今回の連合廃止の決定はビジネス的な観点からは理解できるものでした。ただ、分散SNSのユーザーとしては、交流できるユーザーが減少してしまい、分散SNSとしてのユーザーが減ってしまうことは素直に寂しく思います。
結論
GAAC2の連合廃止・クローズドへの移行の話題を取り上げました。
2017年にMastodonブームが起きてから、Twitterや言論の自由に関するニュース・事件が起こるたびにその都度話題になる分散SNSですが、日本固有の出来事としては大きな話題でした。
これを機会に日本での分散SNSブームが再燃することも期待していましたが、そこまで持続するものではなく、分散SNSとしては2週間程度の真夏の一祭りのようになりました。
サイト説明に記した通り、この話題がきっかけにGNU socialに特化したこのサイトの運営を決意したこともあり、分散SNSユーザーとして連合廃止は少々残念なお知らせでした。
分散SNSではなくなるため、GAAC2の話題の追跡は一旦終了となります。今後どうなるかはわかりませんが、また分散SNSとして連合を再開することを望みます。
詳細プロフィール。SNS: X Twitter/GS=gnusocialjp@gnusocial.jp/WP=gnusocialjp@web.gnusocial.jp。2022-07-17からgnusocial.jpとweb.gnusocial.jpのサイトを運営しています。WordPressで分散SNSに参加しています。このアカウントの投稿に返信すると、サイトのコメント欄にも反映されます。
Comments
[…] 「話題: ガーシーSNS GAAC2の連合廃止・クローズド移行は真夏の一祭りの終わり? | GNU social JP」で投稿した際に、ガーシーSNSは分散SNSではなくなるので、話題の追跡をいったん終了すると […]
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