LGBT:「あの子もトランスジェンダーになった　SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」の刊行中止騒動

前回: 集会2023-10: 分散SNSでの差別騒動 | GNU social JP Web。

2024-01-24に発売予定だった「あの子もトランスジェンダーになった　SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」という書籍が刊行中止になったとの発表があり話題だったので紹介します (KADOKAWA、差別扇動的との批判相次ぐ書籍を刊行中止　「トランスジェンダーの安全人権を脅かしかねない」との意見書も（1/2 ページ） – ねとらぼ、KADOKAWAがトランスジェンダーめぐる本の刊行中止　批判受け：朝日新聞デジタル)。

2023-12-05 Tueに「学芸ノンフィクション編集部よりお詫びとお知らせ | KADOKAWA」 (WebArchive) と以下の投稿群で発表されました。

学芸ノンフィクション編集部よりお詫びとお知らせhttps://t.co/DsewsyHD4J

上記の件に伴い、当アカウントによる該当書籍に関連した一連のポストおよび皆様からいただいたコメントに対する「いいね」につきましては、本日20:30以降、随時取り消させていただきます。

— KADOKAWA翻訳チーム (@kadokawahonyaku) December 5, 2023

KADOKAWAがトランスジェンダーめぐる本の刊行中止　批判受けhttps://t.co/u4YpgDOcNn

原書は英語版のノンフィクション。

日本語版の商品ページにトランスジェンダーを示唆して「熱狂はSNSで伝染する」などと紹介され、「トランスジェンダー差別を助長する」とXなどで批判の声が上がっていた。 pic.twitter.com/GESud5hcLA

— 朝日新聞デジタル (@asahicom) December 5, 2023

「あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇 | アビゲイル・シュライアー, 岩波 明, 村山 美雪, 高橋 知子, 寺尾 まち子 |本 | 通販 | Amazon」がAmazon.co.jpでの販売ページでした。

原書は「Irreversible Damage: The Transgender Craze Seducing our Daughters」で、英語のノンフィクションで、これの翻訳本だったとのことです。

刊行に際して、書籍自体がトランスフォビア (反トランスジェンダー) で差別扇動的だとの批判が多数あり、批判を受けて刊行中止にしたようです。

原書自体もアメリカで問題視されているそうです。LGBTや言論の自由に触れる騒動で、賛否両論で話題でした。

問題視されているのがわかっていて、当然批判も起こることは予想できただろうに、批判を受けて刊行中止にするくらいなら、なぜ最初に翻訳・刊行しようと思ったのかが私には疑問でした。

書籍関係では「LGBT: 「イン・クィア・タイム　アジアン・クィア作家短編集」の帯著者の差別発言→撤回騒動 | GNU social JP Web」、KADOKAWA関係では「報道: ニコニコ動画でのMastercardの一時使用停止 | GNU social JP Web」が直近の類似の話題です。

2023年は2月に「#fedibirdはトランス差別している人をBANしてください ハッシュタグデモ騒動 | GNU social JP Web」の大きめの騒動がありました。6月には「LGBT: 4か月かけて成立したLGBT理解増進法案は基本理念・努力義務の形だけ | GNU social JP Web」のLGBT法が成立しました。

12月の年の終わりの騒動です。日本におけるLGBT関係の話題の過熱が確実に感じられる、おそらく今年最後のLGBT関係の騒動になっただろうと思います。

2024年の大統領選挙など、LGBTや言論自由をめぐる世界や日本の対立、暗雲が立ち込める年末年初になりそうです。