公式: Mastodonの組織・インフラ・アプリの拡充

Mastodon/official
概要

MastodonのPatreonの記事が更新されたので紹介します。

2023-05-13の以下の投稿で告知され、「PatreonでのMay update | Mastodon」が記事です。最近のMastodon gGmbHの動向が報告されていました。

なお、Mastodon著者のEugen Rochkoは「人物: Mastodon著者Eugen Rochkoの結婚 | GNU social JP」で紹介した通り3月に先日結婚しており、5月15日Monから始まる3週目に新婚旅行・ハネムーンに行く予定で、その前の更新の模様です。

内容

新婚旅行への出発前にこれまで行ってきたことを共有します。

今年に入って、Mozilla/Medium/Flipboard/Ars Tchnica/ドイツの国営テレビARDなどがMastodonに参加しました。今年に入ってからの成長で、過去数か月間忙しくなり、コミュニティーの成長を続けてきました。そして、チームも大きくなってきました。

組織
  • 数年間契約ベースで雇用していたClaireがフルタイムのソフトウェア技術者として採用。
  • 採用担当のInga Driksneの参加 (David Slifkaの紹介?)。
  • 当社初のフルタイムDevOps技術者Timothy Campbellを採用。
  • Julie Inouyeをコミュニケーション活動のリーダーとして採用。
  • Sean Garrettを契約ベースのアドバイザーとして採用。
  • Andy Piperを開発リレーションの指導者として採用。
  • Amir GhaviとFried Frankの複数の同僚が、プロボノ (ボランティア) で法務作業に協力。
  • 妻のAmeliaがカスタマーサポートを手伝うパートタイマーとして、問い合わせに対応。
基盤

以前からホームページ、ドキュメント、サーバーリストのAPI、Webプッシュリレーをホストしています。これらのリソースの信頼性とスケーラビリティー向上のため、KubernetesとTerraformに環境を更新しました。また、FastlyのFast Forwardプログラムを利用し、コンテンツ配信を高速化して、DDoS攻撃への耐性も高めました。

mastodon.sociaとmastodon.onlineは非常に手動な設定になっており、そろそろクリーンアップの時期でした。元々コミュニティーで開発されたMastodon用のHelmチャートを採用し、これを大規模サーバーでも対応できるように取り組みました。これにより、手動で管理していたルートサーバーをKubernetesとTerraformに変更したことで、スケールできるようになり、全体の信頼性が高まりました。

さらに、インフラを適切に監視し、問題処理を簡単にできるように投資しました。運用するすべてのリソースのステータスページを作成し、問題と対応すべき内容、現在何をしているかを公開できるようにしました。また、ヘルプデスクシステムも設置しました。

開発
  • iOS: アカウント切り替えの明確化。ハッシュタグフォロー、翻訳、ホーム画面ウィジェット、リンクのプレビューカード展開、フィルターオプションでサーバーリストを改善、オンボーディングプロセスの見直し。アプリ内リンクオープンのアクションの追加、アクセシビリティ―監査を完了させ、VoiceOver機能と動的フォントサイズの対応。認証済みリンクの明示化、メディアアップロードの状況表示、リトライ、投稿編集、ブックマーク、画像の説明表示。アプリ外観の初期からの一新。
  • Android: Materialデザインによる使いやすさの改良。投稿編集、認証済みリンク、画像の説明、アップロード状況、リトライ。ログイン画面とサインアップ画面の区別、フィルターオプションでサーバーリストの動作と見た目の改善、オンボーディング体験全体の更新。
  • Web UI: 多数の利用で明らかになったユーザービリティ―の問題への対処を重視しています。視覚的なインジケーターによるスレッドの可読性の向上、スレッド返信?の機能全体の名前をDMと区別するためプライベートメンションに変更、メディアアップロードと品質制限を増加。検索結果など、多くの場所で認証済みリンクを表示し、本人認証を容易化、検索インターフェイスを敵的に改善し、エラーページの改善、多くの公開APIにキャッシュを追加して最適化、Webアプリのオンボーディングフロー全体の改善。

全体の状況は「Public Roadmap – Mastodon」に掲載しています。

自余

問い合わせを多く受けるので、グッズ販売を開始します。オリジナルアートがあり、FRESH Mercheと提携して政策が進んでいます。グッズの需要投票をを行い、Tシャツ、マグカップ、エナメルピン、ステッカーなど、かわいくてユニークなデザインの商品が、夏の終わりに発売予定です。その他、米国で501(c)3 法人を設立し、資金調達の機会を増やすため、運営委員会を立ち上げています。

他に触れていないことや進行中のことがたくさんあります。この数か月で多くの人と会い、ニーズや機能、戦略について話し合いました。私たちは主導的な役割を担っていますが、私たちが目指しているのは、私たちだけのものではありません。インターネットを分散化し、相互運用性を高め、オープンにすることです。ソーシャル・ウェブのことです。私たち全員が一緒に作り上げていくものです。

結論

Mastodonの近況でした。

今年に入ってから始まった採用活動が進んで、関係者が着実に増えているようです。また、米国に法人設立を設置したり、グッズ展開など規模も大きくなっていきそうです。

開発面も、多数のユーザーの声を受けて、ユーザービリティーを高めるもの、スケーラビリティー向上のために、地味な投資なども行っており、今後の発展の投資を多数行っているようです。

おそらく、Mozilla/Medium/Flipboardなどの関係者とも協議していると思います。

いろいろ思うところはありますが、今はMastodonが分散SNSのトッププレイヤーなので、Mastodonが分散SNSを牽引して成功することを願います。Mastodonの成功により全体のパイが拡大すれば、他の分散SNSにも恩恵があります。

Comments

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