映評: Winny | 日本のネット史上最大事件の裁判録は分散SNSにも通じるのか?

protocol/P2P
概要

映画公開直前に、ネットニュースやTwitterで話題で、以下の投稿前後で映画の存在を認知しました。

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ぐぬ管 (GNU social JP管理人)|gnusocialjp@gnusocial.jp
Winnyの件。存在だけ知っています。分散SNSにも関係ありますかね。 レビューに需要ありますか?需要あるなら週末視聴も検討しますけど。 天才プログラマーの不当逮捕と早すぎた最期 実録映画『Winny』が描く事件の背景と国家権力の稚拙な本音 https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%E5%A4%A9%E6%89%8D%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%81%AE%E4%B8%8D%E5%BD%93%E9%80%AE%E6%8D%95%E3%81%A8%E6%97%A9%E3%81%99%E3%81%8E%E3%81%9F%E6%9C%80%E6%9C%9F-%E5%AE%9F%E9%8C%B2%E6%98%A0%E7%94%BB-winny-%E3%81%8C%E6%8F%8F%E3%81%8F%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E3%81%AE%E8%83%8C%E6%99%AF%E3%81%A8%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E6%A8%A9%E5%8A%9B%E3%81%AE%E7%A8%9A%E6%8B%99%E3%81%AA%E6%9C%AC%E9%9F%B3/ar-AA18nGrJ?ocid=entnewsntp&cvid=38ab44aa06df48e6ba52a78eb17cbfa7&ei=44

Winny事件当初は中高生で、その当時は興味もありませんでした。せいぜいゲームの攻略情報をインターネットで使うくらいで、Winnyは危険という認識くらいでした。

現在、P2Pに似た技術を使った分散SNSに興味を持って取り組んでおり、同じP2PのWinny騒動は今の分散SNSとも通じる部分があります。中高生の当時と異なり、IT業界で多少の知識や興味があること、2022年には上場企業相手に本人訴訟しており、裁判の経験もあることから、当時とかなり違った視点で見返せるのではないかと思い、思い立って公開初日に視聴しました。

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ぐぬ管 (GNU social JP管理人)|gnusocialjp@gnusocial.jp
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winnyの映画。3/10の明日公開。どうせ見て感想書くなら、最短最速がいいですよね。金曜日の晩にいきますか。新宿あたりにでも映画館ありますかね? 映画館での映画鑑賞は大学院生のときに同級生とみたRe:Cyborg009以来で10年振りくらいです。

TOHOシネマズ六本木ヒルズ18:55の上映時間で視聴しました。観客は30-40名程度だったと思います。10年ぶりくらいの映画館での映画鑑賞でした。

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ぐぬ管 (GNU social JP管理人)|gnusocialjp@gnusocial.jp
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Winny。美談化、過大評価されている感が私にはあります。クローズドで不自由なソフト。日本だけでしか通用しないものだったのではないかと。 本人はわざわざダウンロード専用ソフトを使ってたことから、違法アップロードを期待する作りではと。 今晩の映画は批判的な視点で見ます。

なお、視聴に先立って、ネットニュースやSNSのコメントなどをみて、上記のようにWinnyは美談化・過大評価されている印象があり、批判的な視点での鑑賞でした。

TOHOシネマズの映画チケット料金は1900円ですが、auスマートパスプレミアム (月548円) に加入すると、1100円で視聴できるクーポンがもらえて、実質1648円になって入り得だったので、以前解約していたのをこのためだけに再加入しました。

情報

映画に関する情報を整理しておきます。

公式
全般
取材
舞台挨拶

「Winny事件を知らなかった」若手監督らに聞く、映画「Winny」を作ったワケ | 日経クロステック(xTECH)」で撮影の経緯がありました。2018年2月のホリエモン万博内の「CAMPFIRE映画祭」での出場で優勝したのがきっかけだったそうです。

後は配給元の告知動画 (告知再生リスト) がいろいろあるので、これを見るだけでも映画の名シーンのイメージがつかめると思います。

評価

2000年前半から後半にかけて大きな話題となったファイル共有ソフトWinnyを巡るドキュメンタリー映画でした。

Winny著者の金子が著作権違反の違法行為の幇助罪として刑事告訴され、金子の弁護を担当した壇弁護士とともに、この裁判を中心とした内容でした。

金子が匿名掲示板の2ちゃんねるにWinnyを投稿したところから始まります。そこからの違法コンテンツのアップロード者の逮捕と金子への捜査、事情聴取から半年後に逮捕。その後、壇弁護士が金子の弁護士として、刑事裁判に挑む内容です。

映画はこの裁判の一審を中心に扱っており、その中で愛媛県警の裏金不正とそのもみ消し、Winnyによるもみ消し証拠の流出など、一審の内容とサブで愛媛県警での騒動が並走する内容でした。

120分ほどの映画で、折り返しの部分が丁度初公判あたりでした。

映画の終了間際で一審の判決が出て、結局有罪。そこから時間が飛んで7年後に最高裁で無罪、そして金子の逝去・葬式で映画は終わります。

映画でうるっときた箇所が以下の2か所ありました。

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