ロシアでLGBTや性的マイノリティーなどに関する情報の拡散を禁じる法律が成立したので紹介します (ロシア「LGBT宣伝禁止法」が成立 プーチン大統領が署名 | TBS NEWS DIG (1ページ))。
2022-12-05 Monにロシアの国営通信社TASS Russian News Agencyが「Putin signs law totally banning LGBT propaganda – Russian Politics & Diplomacy – TASS」で成立を報じていました。
非伝統的な性的関係、性転換、小児性愛のプロパガンダ (特定の思想への誘導) を禁止する法律だったようです。プーチン大統領が署名したことで成立しました。
SNS、メディア、映画、広告で完全に禁止されるそうです。
元々、別の法律で未成年者の間でのLGBTに関する内容の情報拡散が禁止されており、今回の法律はそれの全年齢への範囲の拡大になるようです。
国の監視機関は、こうした内容を扱うサイトをブロック対象リストに登録したり、監視対象に含める権限が今回の法改正で与えられるようです。
今回は成立のみで、法的効果発生するのは公布日からとのことで、こちらの日付は不明でした。
以前から議会で審議されている報道があり、ステップを踏んで順調に進んでいたため、成立は時間の問題で、今回成立しました。
LGBTの権利拡大は左派が主要な欧米で広がっており、ロシアではその反対方向に進むようです。ロシアは国土と人口が大きく、結果的に相当数のLGBTも存在すると思われますが、ロシアでは苦しい状況になりそうです。
LGBTの権利拡大はそれはそれで言論の自由が脅かされますが、こちらの規制強化も同じく脅かされます。左派も右派も、極端になると、自分たちの気に入らない言論の統制に走るのでバランスが難しいところです。
なお、2022-12-08に当事者の取材記事「ロシアで“反LGBT法”が成立…当事者が語る「ロシアで起きていることを知ってほしい」」が公開されていたので、参考として追記しました。
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