概要
- 書名: 自閉症スペクトラム
- 副題: 10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体
- 著者: 本田, 秀夫
- ISBN: 9784797372670
- 出版: 2013-03-15
- 読了: 2023-06-05 Mon
- 評価: ☆4/5
「告知: ASD (自閉スペクトラム症) の認知 | GNU social JP」に記した通り、自分がASDの可能性が高いことが判明しました。
ASDについて知識がなかったので、ASDを学ぶためにいろいろ書籍を探したところ、本書がASDで有名な本で、著者の本田が日本におけるASDのパイオニア的存在のようだったので興味を持って読みました。
評価
著者は、自閉症やアスペルガー症候群という言葉が世間的に認知される前の1990年頃から精神科医として、発達障害を専門とした臨床に取り組んでいました。発達障害の子どもの約20年間の臨床経験から、自閉スペクトラム症について著者の知見がまとめられていました。
なお、本書は2013年に発表されていますが、これはDSM-5の発表時期と被っています。DSM-5で日本語訳が自閉スペクトラム症になっているようで、こちらが一般的な名称のようです。が、DSM-5の邦訳の前のようだったので、本書では自閉症スペクトラムの表記になっており、違和感があることにだけ注意します。
ASDの人がどういう人で、どういう特徴があるのか、どう支援・暮らしていけばいいかが書かれています。
後半の4章が支援になっており、ここが当事者には重要な内容ですが、ここは思春期より前の幼児期に比重が置かれており、大人にはあまり助言がなく、ここは参考になりませんでした。
ポイントとなるのは、自律とソーシャルスキルです。
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