概要
- 書名: まじでこの世の全てのSNSでバズらせたい人に教えてあげたいんだが。
- 副題:
- 著者: りょうくんグルメ
- ISBN: 9784048967433
- 出版: 2020-04-01
- 読了: 2022-11-01 Tue
- 評価: ☆3
2022-10-14 Friに「グルメ系インフルエンサー『りょうくんグルメ』がDM晒し炎上「クソどうでもいい」辛辣な態度に“何様のつもり?”非難の声が続出 | 週刊女性PRIME」の報道を見て、本文内で本書が紹介されていて興味を持って読みました。
インフルエンサーになるためのテクニックがあるなら学びたいと思い読みました。
評価
10日で1万人、1年で50万人、2年で90万人のフォロワーを集めたグルメインフルエンサーの著者による、SNS戦略が解説された本でした。
内容は以下の3部構成のようでした。
- インフルエンサーを目指した経緯
- 発信テクニック
- ターゲティング
29歳までニートだった著者が、一念発起してインフルエンサーを目指して行動した結果が今だそうです。
自分のプライベートアカウントで最も反応が良かったものがグルメだったので、ここにフォーカスして始めて成功したそうです。
巻頭に著者の肖像写真が掲載されており、それを見て、どういう著者かイメージできました。自我や自己顕示欲が強くてちゃらそうな人物の印象でした。そのイメージ通りの本文の文体で、この段階で人を選ぶ本だという印象でした。冒頭の記事の炎上も納得でした。
大衆や20代の若い女性を意識した低俗な文体・投稿で、ある意味属性が近い著者だからできるような発信テクニックが多く、「全てのSNSでバズらせたい人」向けではないと思いました。
参考
本書で参考になったのは以下2点でした。
p. 58: バズるためのスタートライン
この節では、バズるためのスタートラインとして、アカウント作成直後やフォロワー数が少ないときの戦略が説明されていました。
具体的な戦略として、フォロワー数1000人くらいまでは、フォローバック狙いの大量フォロー、自分に興味を持ちそうなツイートへのコメント・リツイートが有効とのことでした。
ただし、この戦略が有効なのは最大でもフォロワー1000人くらいまで。このスタートラインに到着すれば、フォロワー数は一旦忘れて、投稿の精度を上げて、バズを生み出す視点を持つことが重要とのことでした。
具体的には、自分の投稿を積極的に拡散してくれるアクティブユーザーを集めること、どんな投稿に人気が集まるかを検証して、そこにフォーカスすることを推奨していました。
著者の場合、グルメが人気の投稿でした。
p. 63: ライバルが少ない「場」を探す
著者がインフルエンサーとして成功した決定的な部分の説明がありました。
それは、インスタグラムの成功モデルのツイッターへの適用でした。Instagramは画像中心ですが、Twitterで写真や動画を付けている人はほんの少数で、ツイッターでグルメ投稿をしている人も少なかったそうです。
Instagramで映えグルメ投稿をしている人はいたが、Twitterで映えグルメ投稿をしている人がその頃まだいなかっただけ。ユーザーの「属性の違い」と「映えるグルメ」の2点の組み合わせが成功の最大の要因だったようです。
こういう「溝」に気づいて、それを埋めることができれば、自ずとフォロワーがついてくるそうです。
結論
報道で興味を持って読んだ本でした。正直、著者と自分の属性が違い過ぎて、参考になるところはあまりありませんでした。
スタートラインとしてのフォロワー1000人は、誰にでもできるという点で、最初が大事なのでここは参考になりました。実践したいと思います。

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