前回: 取材: 運営元社長佐渡が語るOSDN/スラド更新停止の舞台裏 | GNU social JP Web。
「報道: iPhoneでの電話番号を利用したAndroidのメッセージング標準規格RCSの2024年での対応予告はRCS普及の起爆剤? | GNU social JP Web」でiOSでのRCS対応を紹介しました。その後、2023年12月にこの対応に関する応酬があったので紹介します。
元になるのは以下の記事群です。
Beeper Mini (Beeper Mini – iMessage on Android) というiMessaeをAndroidで使用するためのアプリが登場しました。iOSでは、Androidからメッセージを受信すると、可読性の低い緑色の吹き出して表示され、RCS対応後もこれは継続するのではないかとの懸念がありました。そこでこれまでもAndroid上でiMessage相当を実現の試みがあったものの、なかなかうまくいっていませんでした。
今回登場したBeeper MiniはiPhoneをジャイルブレイクして、OSの深いところまで徹底的に調査したことで、iMessageの安全なサードパーティー実装を実現しました。
しかし、Beeper Miniの登場を受けて、AppleがBeeper Miniからのメッセージをブロックする対抗措置を取りました。これに対して、AppleとBeeper Miniとで対策合戦が繰り広げられ、最終的にAppleのこのブロックに対して、連邦取引委員会が牽制して騒動は終わりました。
その後「Beeper – Moving Forward – Beeper Blog」に顛末があります。結局、Beeper MiniはGoogle Playからは削除されて、代わりに「beeper/imessage: A Matrix-iMessage puppeting bridge.」でオープンソースとして公開したとのことです。
iPhoneというプラットフォームを運営しているApple社側が有利な状況です。ユーザーがこのプラットフォームを支持する限り、Apple社の支配的な状況は覆らないだろうと思います。ビジネス的にはこういう独占的な方法が成功のパターンです。ビジネスロジックがこうなっている以上、ある程度はしかたないです。
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