速報: 国民投票によるキューバでの同性婚の合法化

politics/LGBT

2022-09-25 Monに社会主義国キューバで同性婚が合法化されて話題になっていたため取り上げます (キューバで同性婚合法化、国民投票で圧倒的多数の賛成 – CNN.co.jp)。

キューバでは2019-02-24に憲法改正の是非を問う国民投票で同性婚が憲法上容認されていました (キューバで憲法改正によって同性婚が実現、世界で26ヵ国目 | Magazine for LGBTQ+Ally – PRIDE JAPAN)。当時では同性婚を承認する26か国目の国でした。

この憲法改正を踏まえて、2022-09-25 Monに同性婚の合法化を含む家族法改正が国民投票にかけられ、70 %ほどの賛成多数で承認されました。新法は女性や子ども、高齢者の保護を強化し、性的少数者のカップルによる結婚や養子縁組を認める内容でした。

キューバはこの数十年間、性的少数者が迫害を受けてきた歴史があります。革命でカストロ政権が誕生した1960年代初めには、同性愛者は反体制派とともに強制労働施設へ送られ、1979年には同性愛が合法化されたものの、差別が続いたそうです。

革命は黒人や農民、女性の解放を目指したが、同性愛者は視野になく、逆に革命家の力強いイメージから「マチスモ」 (男性優位主義) が国の文化として色濃く残っていたようです (革命は黒人や農民、女性の解放を目指したが、同性愛者は視野になかった)。

同性婚はLGBTと密接なテーマであり、「話題: 欧米のFOSSコミュニティーの政治的対立の経緯 | GNU social JP」で解説した通り、欧米では敏感な話題です。

世界的には同性婚を容認している国のほうがまだまだ少ないですが、徐々に広がりを見せているようです。日本で同性婚を認める場合も、キューバのような憲法改正、国民投票を経ることになるでしょう。

同性婚は、家族制度や家族、結婚とは何か?という根本的な社会制度を見直す難しい議論です。今後も世界中で同性婚容認が広がるのか動向を見守ります。

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