概要
前回: 報道: 月間アクティブユーザー3.6万人に達したLemmyの近況 | GNU social JP Web、改版: Mobilizon v4 | 待望のプライベート通知・会話と、Facebookからのインポート対応によるプロジェクトの完了 | GNU social JP Web。
Lemmy v0.19.0のメジャー更新が公開されたので紹介します。「2023-06-23 – Lemmy Release v0.18.0」が前回のメジャー更新で約半年ぶりとなります。
2023-12-15 Satに「2023-12-15 – Lemmy Release v0.19.0 – Instance blocking, Scaled sort, and Federation Queue」と以下で発表されました。
Lemmy v0.19.0 release – Instance blocking, Scaled sort, and Federation Queue.
今回の更新は大規模で、v0.18.5 (2023-09-29 – Lemmy Release v0.18.5 – Fix federation for Admin Actions) 以後約400コミットありました。
内容
主な変更点は以下です。
- 投稿ランキングの改善: コミュニティー内のアクティブユーザー数を考慮し、非アクティブコミュニティーを優先。また新しい物議を醸すソートを追加しました。
- ユーザーのドメインブロック: コミュニティーブロックと同様に、該当サーバーの全コミュニティーの投稿を非表示にします。ただし、ブロックされた側には影響ありません。
- 2要素認証のやり直し
- 新しい連合キュー: 送信アクションは永続キューを通じて処理されます。これにより、パフォーマンスが大幅に向上します。
- リモートフォロー
- ヘッダーまたはCookieによる認証: jwt認証ヘッダーを採用。
- モデレーション: 投稿・コメントが削除済みでマークされると、通報を自動的に解決。これによりモデレーション作業を軽減。
- カーソルベースのページネーション: DBの効率化。
- ユーザーデータのエクスポート/インポート: 自分のデータ (フォロー情報、ブロックリスト、プロフィール設定) をエクスポートして、別のサーバーにインポート可能になりました。
- タイムゾーンの扱い: タイムゾーンをサポートしていなかったので、サポートするようにしました。
- ARM64のサポート
- アクティブユーザーに投票者も計上: 以前はコメント・投稿したユーザーのみがアクティブとして計上されていました。投票者も計上するようにしました。
400コミットということで大量の更新でした。
@dessalines/@nutomicの2名の開発者が3年以上フルタイムで開発しています。NLnet財団と寄付が原資です。
結論
Lemmyのメジャー更新でした。2か月程度で400コミット月200コミット、1日7コミットくらいのペースです。フルタイムならではの開発ペースです。
だいたい半年でメジャー更新のペースなので次は2024年6月頃になりそうです。また把握できれば紹介します。
詳細プロフィール。SNS: X Twitter/GS=gnusocialjp@gnusocial.jp/WP=gnusocialjp@web.gnusocial.jp。2022-07-17からgnusocial.jpとweb.gnusocial.jpのサイトを運営しています。WordPressで分散SNSに参加しています。このアカウントの投稿に返信すると、サイトのコメント欄にも反映されます。
Comments